[2022.08.29]
アルバイト求人は年々競争が激しくなり、人手不足に悩まされている企業も多いのではないでしょうか。特に警備・介護・飲食などはコロナウイルスの影響もあり人手不足が深刻化しているのが現状です。
そこで「もっと効果的な採用手法を取り入れたい」「想定するターゲットからの応募を増やしたい」などのお悩みを持つ企業に向けて、今回は17のアルバイト採用手法をそれぞれ特徴・料金目安、主なターゲットを記載しました。
主なターゲットは基本的に学生、主婦、フリーターの3つで記載してありますので、手法を選定する際の参考にしてください。また、後半ではアルバイト採用業務の効率よく行うポイントも併せてご紹介いたします。
※各ターゲットの定義
学生:平日の夕方以降や休日にシフトに入れやすい
主婦:平日の日中にシフトに入れやすい
フリーター:平日や休日、時間問わずシフトに入れやすい
求人検索エンジンではWEB上の求人情報が収集されており、求職者がキーワードで求人情報を検索・表示することができます。
検索は無料であることから利用者数も多く、年代・性別問わず様々な求職者に求人情報を見てもらうことができます。ただし無料掲載では掲載する情報に制限があるので他の求人情報に埋もれる可能性もあります。有料で掲載すれば無料掲載の求人情報より上位表示ができるので、露出を高めたいのなら検討してみてもよいでしょう。
・料金目安:無料で利用可能、1クリック当たり15~1,000円(検索エンジンによる)での有料掲載も可能
・主なターゲット:学生、主婦、フリーター
近年増えてきているのがSNSやYouTubeを使った求人です。自社メディアの一つとしてブランディングを行い、求人へと流す形になります。
SNSやYouTubeは拡散しやすいのがメリットです。ただし飽きられるのも早いため、情報は常に発信し続けなくてはいけません。また、炎上といったSNSならではのリスクもあります。それにSNSの主な利用者は比較的若い世代であるため、学生を採用したい企業に向いている採用手法と言えるでしょう。
・料金目安:無料
・主なターゲット:学生
スキマ時間にアルバイトをしたいと考える人材と企業を結びつけるのがアルバイトマッチングアプリです。
成功報酬型であることが多いので採用コストを最小限に抑えることができます。マッチする人材がいればすぐに働いてもらうことができる点が特徴です。突然シフトに穴が空いた場合には便利でしょう。ただし必ずしもすぐに人材が見つかるわけではなく、安定しにくいところが懸念点です。主なターゲットはスキマ時間ができやすい学生や主婦が挙げられます。
・料金目安:運用は無料で成果報酬として1採用数千円かかる。
・主なターゲット:学生、主婦
アルバイト求人に特化した口コミサイトから自社求人ページへ誘導するアルバイト採用手法です。
実際に働いたことのある第三者の意見により応募意欲を高めやすいというメリットがあります。ただし、必ずしも良い口コミが書かれるわけではなく、口コミを操作することもできないため、より良い職場環境を維持することが求められます。
口コミサイトはSNSと似た仕様であるため、学生など若い年代の方が主に閲覧・利用する傾向があると言えます。
・料金目安:無料でも運用できる。自社リンクや広告掲載などは有料で数万円かかる
・主なターゲット:学生
アルバイトを募るWEB媒体です。
紙媒体より多くの情報を掲載できることが多く、24時間いつでも応募を受け付けられるというインターネットならではの強みがあります。ただし採用に至らない場合でも掲載費としてコストがかかるものもあるので注意しましょう。求人検索エンジン同様に検索は無料であることから利用者数も多く、様々な求職者に求人情報を見てもらうことができます。
・料金目安:掲載型は月額1~20万円程度、成果型は1件1~5万円程度
・主なターゲット:学生、フリーター、主婦
自社が運営するメディアにて求人する方法です。
自社サイトであるため掲載する情報には制限がなく、企業の魅力を満足いく形で発信できます。また自社サービスに興味を持つ人からのアクセスが多くなるため、ミスマッチが少ないのが特徴です。
ただし、即効性は高くなく長期的な運用が必要です。また、メディア運用には経験と知識が必要となるため担当者のスキルも採用効率に大きく影響します。長期を見据え、狙った人材を獲得したいという場合は試してみましょう。主なターゲットは、発信する情報にも寄りますが、年代問わず幅広くなるでしょう。
・料金目安:メディア制作費用に35~50万円程度、運営費として3~5万円程度
・主なターゲット:学生、主婦、フリーター
リターゲティング、つまり過去に自社サイトに興味を持ってアクセスしたユーザーに求人広告を配信する手法です。ページにcookie(クッキー)を付与することで別サイトでも自社広告を表示させる仕組みです。
アクセスした時は反応がなかったものの、時間を置いてから訴求されることで「やっぱり応募してみようかな」という気持ちにつなげることができます。リスティング広告よりもコストを抑えることができる点が魅力です。ただし、元々の自社サイトへのアクセスが一定数以上なければ活用できない点は注意しましょう。
自社サイトを一度閲覧した人がターゲットになるため、ターゲットを絞った情報を掲載していなければ幅広い求職者が対象になります。
・料金目安:クリック課金とインプレッション課金があり、どちらも1か月で数万円程度
・主なターゲット::学生、主婦、フリーター
店頭にアルバイト求人ポスターやリーフレット等を設置する方法です。
掲載コストがかからず、デザインも自社で行えれば更にコスト削減ができます。また自社を利用する人が応募するため求職者にとって親しみやすい傾向にあります。ただし、店舗を訪れる・前を通る人のみと限定された訴求であり即効性の点ではやや弱いですが、ターゲットは幅広いと言えます。
・料金目安:無料(掲示物の制作料金はかかる)
・主なターゲット:学生、主婦、フリーター
新聞に折込まれるチラシでの求人方法です。
新聞を定期購読していることが前提となるためシニア層に訴求しやすいでしょう。地域に密着した新聞もあるため、ものによって地域を絞った募集を行えます。
それに、新聞を開くと目に入るものであるため訴求力のある採用手法だと言えます。
・料金目安:2~60万円(掲載枠により変動)
・主なターゲット:主婦
郵便ポストに求人広告を配布する求人方法です。
郵便ポストは定期的に確認するものであるため、目に付きやすい特徴があります。
また、地域を限定することでターゲットを絞りやすいのもメリットです。ただし、興味を持たれず捨てられてしまうことも少なくないため、費用対効果の面からやや割高になる可能性があります。
ターゲットは、ポストは誰もが確認する場所であるため、比較的幅広い求職者となるでしょう。
・料金目安:一枚1円~
・主なターゲット:学生、主婦、フリーター
駅やコンビニなど人が多く通る場所に設置される紙媒体に掲載する方法です。
日々、多くの人が利用する駅やコンビニ等に設置できるため幅広い層に向けてアピールできます。また低予算で掲載できるのが強みです。ただし、発行後の修正が行えず募集期間が限られてしまう点には注意しましょう。
・料金目安:2~40万円程度(掲載枠により変動)
・主なターゲット:学生、主婦、フリーター
ハローワークは厚生労働省が運営する全国500箇所以上に設置されている公共職業安定所です。利用の際には事業者登録が必要です。
無料で利用できコストを抑えられる特徴があります。しかし手続きに時間や手間がかかり、掲載できる情報が少ないため求めていない人材からの応募が増える傾向があります。
それに窓口での直接的な対応になるため、普段インターネットを活用している若い年代が少ないと言えます。
・料金目安:無料
・主なターゲット:主婦、フリーター
大学や専門学校などの掲示板や学内WEBシステムに求人を掲載する方法です。
学内の就職課等に求人票を提出する必要があるため、複数の学校をカバーする場合はやや手間と時間がかかります。その反面、若年層である学生に訴求しやすいです。学校の校風や通う学生の特性を把握することでターゲットを絞った募集を行えることも特徴です。
・料金目安:無料(ポスターを掲示する場合、制作料金はかかる)
・主なターゲット:学生
人材派遣会社を利用する方法です。
派遣された人材はあくまでも人材派遣会社のスタッフであり、自社スタッフとはならないので注意しましょう。
その反面、必要なタイミングで必要な人材を雇用しやすいというメリットがあります。派遣料はかかりますが採用コストはかからないのも特徴です。
・料金目安:賃金の2割程度をマージンとして支払う(企業によって異なる)
・主なターゲット:派遣会社による
海外からの留学生や定住・永住ビザを持つ外国人を紹介してもらうサービスです。
外国人採用を検討している企業にとってオススメの方法ですが、日本語のレベルによっては業務の説明に時間を要します。また留学生の場合は週28時間までと就労時間が定められている点に注意が必要です。
・料金目安:成果報酬型で賃金の20%程度がかかる。
・主なターゲット:外国籍の方
採用代行とは、アルバイト採用業務を外部に委託する手法です。
中小企業などでは、担当者がメインとなる他の業務を行う傍らで採用業務を行っていることが多いのではないでしょうか。場合によってはどちらの業務も中途半端になることもあるでしょう。
採用代行に依頼すれば採用状況の報告を受けるだけになるため、メイン業務に集中できるようになります。ただし依頼するコストがかかり、社内に採用ノウハウが蓄積されないというデメリットもあります。
・料金目安:依頼内容によって大きく異る
・主なターゲット:依頼内容による
自社で働くスタッフに知人を紹介してもらう方法です。リファラル採用などと呼ばれる場合もあります。
すでに働いているスタッフからの紹介であれば、その知人も安心して応募することができます。それに、紹介するということは人柄も充分評価できる可能性が高いと言えます。ただし、インセンティブ制度を導入するなど、スタッフが積極的にリファラル採用を行えるような環境を構築することが必要です。
・料金目安:インセンティブとして1採用当たり数万円程度支払う(企業によって異なる)
・主なターゲット:依頼内容による
効率よく採用活動を行うことでコストを抑えることができます。
ここではそのコツをご紹介します。
アルバイトの採用効率を高めるにはターゲットを明確化することがよいでしょう。
明確にしておきたいことは、勤務可能時間・スキル・年齢層などです。これらを抑えることでターゲットに合わせた求人票の作成や最適な手法を選択できるため、採用のミスマッチを防ぎやすくなったり、1応募当たり費用が発生するサービスを利用している場合はコスト削減ができるかもしれません。
求職者がひと目で業務内容や自社の雰囲気をつかめるような、わかりやすくて正確な求人票を作成することが大切です。求人票に記載ある内容で求職者は会社の雰囲気や業務内容イメージを掴むためです。
例えば飲食店の場合、業務内容は「キッチン業務」ではなく「ドリンク作成業務」と具体的に記載するのが良いでしょう。
キッチン業務と記載すると、調理や洗い物など人によってイメージする業務が異なり、面接や採用後に「想像していた業務とは違った」と言われ、辞退されてしまいそれまでにかかった費用・工数が無駄になってしまいます。
このような事態を避けるためにもわかりやすく正確な内容の求人票を作成してみてください。
給与や仕事内容はもちろん、自社の特徴を魅力的にアピールすることもアルバイト採用では大切です。
例えば、アルバイト同士の人間関係の良さを挙げるのが良いでしょう。アルバイトは気軽に辞められる側面を持つため、少しでも職場環境に不満があれば辞めてしまうかもしれません。特に人間関係は定着率に大きな影響を与えると考えられるため、人間関係が良いことは求職者が「ここで働きたい!」と考える理由の一つになるでしょう。
他にも自社ならではの制度、特徴、職場の雰囲気などどんなことでもかまいません。
自社の魅力を求人票に記載することが、求職者へのアピールになります。
実は特定の年齢層や属性からのアルバイト応募を狙いやすい時期があります。
例えば学生の場合、入学・卒業シーズンとなる3~4月や履修・サークルが決まる5月にアルバイトを探す傾向にあります。また夏休み前後も応募が増え始めます。つまりこの層をターゲットにしているならば、アルバイトを探し始める3~5月,7~9月に募集をかけるのがベストとなるわけです。
他にも主婦層ならば子供の入学・進級がある4月、フリーターなら6月や12月などが狙い目とされています。
自社の魅力となる福利厚生を充実させることで採用広告費用を増やさなくとも応募数を増加でき、採用効率を高められるでしょう。
例えば、「勤務先のクーポン配布」や「まかない」そして「給与前払い」などが挙げられます。その中でも特に「給与前払い」がオススメです。求人サイトの検索上位ワードを見ると常に「日払い」があり、これは求職者のニーズが高い証拠だと言えるためです。
弊社の「ジョブペイ」は「日払い」対応が可能で運用に必要な作業は従業員の勤怠情報のアップロードのみのため少ない工数で応募数増加を実現できるでしょう。ジョブペイの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は17種類のアルバイト採用手法をまとめてご紹介させていただきました。
アルバイトを採用する方法は様々あります。特徴やメリット・デメリットもそれぞれ異なるため、それらを理解した上で選択することが大切です。
もし、アルバイト採用効率を高めるならば、ターゲットの明確化やわかりやすい求人票の作成なども行っていきましょう。
また、福利厚生面を見直すことも採用効率を高める施策となります。
ジョブペイは多くの企業に導入されている給与前払いサービスです。「給与前払い」は自社の特徴としても魅力的であり、福利厚生面の充実により求職者の目に留まる可能性も高まります。既に様々な採用企業の皆様から採用効率が向上したとのご評価を頂いています。
ぜひ導入をご検討されてはいかがでしょうか。